滅亡ほろぼ)” の例文
けれども、そのたんびに、あの憐憫あわれなアヤ子の事を思い出しては、霊魂たましい滅亡ほろぼす深いため息をしいしい、岩の圭角かどを降りて来るのでした。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
思うがままに苦しめて、そうして最後になぶり殺しにし、木曽の館を滅亡ほろぼしてくれよう。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)