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滅亡
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めつばう
蘿月は一家の破産
滅亡の
昔を
云出されると
勘当までされた
放蕩三昧の身は、
何につけ、
禿頭をかきたいやうな
当惑を感ずる。
持ち長兵衞方へ
行五百兩
借て歸りけるがお常は
此金手に
入しより又々
放すが
惜くなりし事
誠に白子屋
滅亡の
基とこそは知られけれ
偖何をがな又七が
落度を
黄色に
熟する
梅の
小枝を
苦めて
居る
蚜蟲も
滅亡して
畢ふ
程の
霖雨が
惘れもしないで
降り
續く。
宮中の
官吏が
互に
佛語で
話してゐるのを
見てトルコの
滅亡遠からずと
直感したのである。
(二〇)上、
度を
服へば
則ち
(二一)六
親固し。
(二二)四
維張らざれば
國乃ち
滅亡す
それで
到頭落城して
了つたのです、
此の
滅亡に
就いては三つの
原因が有るので、(一)は
印刷費の
負債、(二)は
編輯と会計との
事務が
煩雑に
成つて来て、
修学の
片手業に
余るのと
けたゝましく
郵便脚夫が
走込むのも、
烏が
鳴くのも、
皆何となく
土地の
末路を
示す、
滅亡の
兆であるらしい。
見れば惡は惡に
亡ぶる事誠に是非もなき
次第なり
又主人五兵衞は其人を知らず
只己の
慾を
恣まゝになせしゆゑ遂には家の
滅亡を招くと
云是亦淺猿しき事にこそ
亡者にせずんば此事行ひ難しと茲に
惡心萌せしこそ嘉川家
滅亡すべき
基と後に知られける
然ば近頃藤五郎兄弟の事は何に依ず
惡樣に
罵り
機に
觸ては三度の食を
恰も
加能丸の
滅亡を
宣告せむとて、
惡魔の
遣はしたる
使者としも
見えたりけむ、
乘客等は二
人三
人、
彼方此方に
額を
鳩めて
呶々しつゝ、
時々法華僧を
流眄に
懸けたり。
可悲い、
可恐い、
滅亡の
運命が、
人たちの
身に、
暴風雨と
成つて、
天地とともに
崩掛らうとする
前の
夜、……
風はよし、
凪はよし……
船出の
祝ひに
酒盛したあと、
船中殘らず
即ち
人と
家とは、
榮えるので、
恁る
景色の
俤がなくならうとする、
其の
末路を
示して、
滅亡の
兆を
表はすので、
詮ずるに、
蛇は
進んで
衣を
脱ぎ、
蝉は
榮えて
殼を
棄てる、
人と
家とが、
皆他の
光榮あり