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滅亡
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めつぼう
ふりがな文庫
“
滅亡
(
めつぼう
)” の例文
けれどもその日本が今が今潰れるとか
滅亡
(
めつぼう
)
の憂目にあうとかいう国柄でない以上は、そう国家国家と騒ぎ廻る必要はないはずです。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
空襲の危険は刻々増加してきている筈だが、呑気者の私は何一つ準備をしない。書物などを疎開したって、国が
滅亡
(
めつぼう
)
したら何になると大きくかまえていた。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
持たない生物のために、人類が
滅亡
(
めつぼう
)
させられたりしてたまるものか。おまえの命も、これでもうおしまいだぞ
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
これは
武田家
(
たけだけ
)
の
滅亡
(
めつぼう
)
をまのあたりに見ているので、その
亜流
(
ありゅう
)
をきらった
人気
(
にんき
)
のあらわれともみられる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いまの時代は
自己
(
じこ
)
一
点張
(
てんば
)
りでは生きてゆけない、少年はたがいにひじをとり、かたをならべて、共同戦線に立たねばならぬのだ、ひとりの
滅亡
(
めつぼう
)
は万人の滅亡だ、ひとりの
損害
(
そんがい
)
は万人の損害だ
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
▼ もっと見る
何故私が、小学校の地理では習ったけれども、訪れる用事があろうとも思えなかった此の南の島にやって来て、そして此処で
滅亡
(
めつぼう
)
しなければならないのか。この事が私に
合点
(
がてん
)
が行かなかったのだ。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
一書によると、王のお
歳
(
とし
)
は十八
歳
(
さい
)
であったと云われる。また、
嘉吉
(
かきつ
)
の乱にいったん
滅亡
(
めつぼう
)
した赤松の家が再興されたのは、その時南朝の二王子を
弑
(
しい
)
して、神璽を京へ取り
戻
(
もど
)
した功績に報いたのであった。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
都
(
みやこ
)
が田舎を
潰
(
つぶ
)
す日は、都自身の
滅亡
(
めつぼう
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「——若君、おおどろき遊ばしますな、そのうわさともうすのは、お
家
(
いえ
)
滅亡
(
めつぼう
)
のみぎり、あえなく
討死
(
うちじに
)
あそばしたと人も信じ、またわれわれどもまでが、うたがって見ませぬ四郎
勝頼
(
かつより
)
さま」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
防ぎようのない
伝染病
(
でんせんびょう
)
の
細菌
(
さいきん
)
や、どんな防毒装置でも
透過
(
とうか
)
する毒ガスや、そのほかいろいろの最新兵器も、みな死滅し分解され破壊されて、人類を
滅亡
(
めつぼう
)
させる役に立つこともなかったのだ。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“滅亡”の意味
《名詞》
滅 亡(めつぼう)
滅んで無くなること。
(出典:Wiktionary)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
亡
常用漢字
小6
部首:⼇
3画
“滅亡”で始まる語句
滅亡後