滅亡ほろび)” の例文
我は一者ひとりの前を走れる千餘の滅亡ほろびの魂をみき、この者徒歩かちにてスティージェを渡るにそのあしうら濡るゝことなし 七九—八一
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
いつかは来る滅亡ほろびの前に、それでも可憐かれんに花開こうとする叡智ちえ愛情なさけや、そうした数々のきものの上に、師父は絶えず凝乎じっあわれみの眼差まなざしそそいでおられるのではなかろうか。
滅亡ほろびにほひすごう乱るゝ
しやうりの歌 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
この故に宇宙の中心ディーテの座所ある最小の獄にては、すべて信を賣るもの永遠とこしへ滅亡ほろびをうく 六四—六六
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
いつか來む滅亡ほろび知れれば人間ひと生命いのちいや美しく生きむとするか
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
滅亡ほろびに入らむ。
如是 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
彼いと深く墜ち、今はかの滅亡ほろびの民を彼に示すことを措きてはその救ひの手段てだてみな盡きぬ 一三六—一三八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
人類の滅亡ほろびの前に凝然と懼れはせねど哀しかりけり
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
我を過ぐれば憂ひの都あり、我を過ぐれば永遠とこしへ苦患なやみあり、我を過ぐれば滅亡ほろびの民あり 一—三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
滅亡ほろびの路は常に左にむかひ(地、九・一三〇—三二註參照)救ひの路は常に右にむかふ
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)