“かたてわざ”の漢字の書き方と例文
語句割合
片手業100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と私には言いながら、八の脱いだ外套と帽子を、置戸棚のわき押束おッつくねざまに、片手業かたてわざに火鉢にかかった湯気を噴く鉄瓶を提げて、すいと二階へ上って行く。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
身に覺えた仕立てなどは、片手業かたてわざで出來る筈もなく、伊勢屋さんのお情けで少しばかり仕事を廻して貰ひ、娘が夜の目も寢ずに働いて、やつと二人口を過して居ります。
道理ことわりかな。おぬしほどの力量があれば、城の二つ三つも攻め落さうは、片手業かたてわざにも足るまじい。」と云うた。その時「れぷろぼす」が、ちともの案ずるていで申すやうは
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)