“かた/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一方39.3%
片々25.0%
片方21.4%
方々7.1%
片手3.6%
肩々3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方かた/\仲働なかはたらきふくのこゑ、叮嚀ていねい叮嚀ていねいにとおつしやるけれど、一にちわざうして左樣さう行渡ゆきわたらりよう、隅々すみ/″\隈々くま/″\やつてておたまりがらうかえ、ところをざつとはたらいて、あとはいづれもとなれさ
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そして真面目な顔をして、少くも片々かた/\の目で虚空の或る一点を睨んでゐる。その一点は議事堂の塔の上である。
十三時 (新字旧仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
有「旦那さま、誠に恐入りますが、片方かた/\に杖を突いても、此方こっちの腰が何分ちませんから、左の手をお持ちなすって」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
目鏡めがめちうだとわらはるゝもありき、町子まちこはいとゞ方々かた/\もてはやし五月蠅うるさく、おくさんおくさんと御盃おさかづきあめるに、御免遊ごめんあそばせ、わたしいたゞきませぬほどにと盃洗はいせんみづながして
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わっちが刀の詮議に市川の方へくと、高嶺たかねから船の胴のへ落ちた死骸は、稻垣小左衞門さまという人で、片手かた/\に一節切を握り、片手には黒羅紗の頭巾を持って血まぶれに成って落ちたので
およそ半年はんとしあまり縮の事に辛苦しんくしたるは此初市のためなれば、縮売ちゞみうりはさら也、こゝにあつまるもの人のなみをうたせ、足々あし/\ふまれ、肩々かた/\る。よろづ品々しな/″\もこゝにみせをかまへ物をる。