“かた/″\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
方々40.8%
旁々25.4%
22.5%
旁〻4.2%
傍々2.8%
一方1.4%
兩氏1.4%
諸氏1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
エヘヽヽおもてとほ女子達をなごたちみな立留たちどまくらゐのもんで、ういふ珠揃たまぞろひのお方々かた/″\世辞せじあきなひしてらつしやるところかひましたのは手前共てまいども仕合しあはせ
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
二三日うちに大磯問題の返事を聞き旁々かた/″\、青木家をたづねて見ようと思ふ。一体わたしがあまり行く事は、なるべく遠慮してゐるのだが。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
壽阿彌は怪我の話をして、其末には不沙汰ぶさた詫言わびことを繰り返してゐる。「怪我かた/″\」で疎遠に過したと云ふのである。此詫言に又今一つの詫言が重ねてある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
即時に押寄せられるでござろう、因って思うに、筋なき事を取り持って石田がさま/″\に讒言ざんげんいたすとも、殿下はあながち彼等の言をお信じになっていないのである、旁〻かた/″\此の場合は
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
きいて大きによろこび是迄何事によらず御うんつよき吉兵衞樣の商賣初しやうばいはじめといひ天神丸の新艘卸しんざうおろ傍々かた/″\以て御商賣しやうばい御利運ごりうんに疑ひなしお目出度めでたし/\といはひつゝ吉兵衞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
無惨や右内は乳の上を打抜かれて一度ひとたびは倒れましたが、一方かた/\へ刀一方かた/″\へ草を掴んで立上り、足を爪立て身をふるわせ、ウーンと云いながら、がら/\と血を吐き出しますと
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ロミオは其時そのときこゑたかく「おちゃれ、兩氏かた/″\! 退いた/\!」といふよりはやけんいて、そのおそろしい切先きっさきをば、叩伏たゝきふせ/\、二にんあひだってる、かひなしたよりチッバルトが突出つきだしましたる毒刃どくじん
チッバ おれ附着くッついてう、彼奴等きゃつらだんじてくれう。……(ベンヺーリオーらに)諸氏かた/″\機嫌きげんよう。一ごんまうしたうござる。