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かた/″\
ふりがな文庫
“
旁
(
かた/″\
)” の例文
私
(
わたし
)
は一
度
(
ど
)
は
新築
(
しんちく
)
のS、H
氏
(
し
)
の
家
(
うち
)
を
見
(
み
)
たい
旁
(
かた/″\
)
、いつかは
行
(
い
)
つてもいゝと
思
(
おも
)
つたが、
忙
(
せわ
)
しいときだし
少
(
すこ
)
し
心
(
こゝろ
)
の
準備
(
じゆんび
)
をとゝのへたをりのことにしようと
思
(
おも
)
つた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
壽阿彌は怪我の話をして、其末には
不沙汰
(
ぶさた
)
の
詫言
(
わびこと
)
を繰り返してゐる。「怪我
旁
(
かた/″\
)
」で疎遠に過したと云ふのである。此詫言に又今一つの詫言が重ねてある。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
その麦飯主義もまだ十分で無いと見えて、高木氏はその後「
裸頭跣足
(
らとうせんそく
)
」主義を標榜してゐるが、近頃また関西地方へお説教
旁
(
かた/″\
)
出掛けて来るといつてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
兄
(
あに
)
の云ふ
所
(
ところ
)
によると、佐川の娘は、今度
久
(
ひさ
)
し
振
(
ぶり
)
に
叔父
(
おぢ
)
に
連
(
つ
)
れられて、見物
旁
(
かた/″\
)
上京したので、叔父の商用が済み次第又
連
(
つ
)
れられて
国
(
くに
)
へ帰るのださうである。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
軈
(
やが
)
て
父親
(
てゝおや
)
が
迎
(
むかひ
)
にござつた、
因果
(
いんぐわ
)
と
諦
(
あきら
)
めて、
別
(
べつ
)
に
不足
(
ふそく
)
はいはなんだが、
何分
(
なにぶん
)
小児
(
こども
)
が
娘
(
むすめ
)
の
手
(
て
)
を
放
(
はな
)
れようといはぬので、
医者
(
いしや
)
も
幸
(
さひはひ
)
、
言訳
(
いひわけ
)
旁
(
かた/″\
)
、
親兄
(
おやあに
)
の
心
(
こゝろ
)
もなだめるため
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
いづれ參上仕候
而
(
て
)
、
得
(
とく
)
と可
二
申上
一
筈御座候得共、纔
中
(
なか
)
兩日之御滯留に而、
迚
(
とて
)
も罷出候儀不
二
相叶
一
候に付、以
二
書面
一
申上候間、
旁
(
かた/″\
)
御汲取可
レ
被
レ
下候。頓首。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
さらば、なつかしきK先生、三国一の善光寺参拝
旁
(
かた/″\
)
昔を偲ぶ虎之助さんの墓でも見に御出かけになりませんか。何もありませんけれども、蕎麦でも御馳走いたします。
田舎からの手紙
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
「実は……」夫人は、微笑を含みながら、一寸云ひ澱んだが、「今晩、演奏が済みますと、あの兄妹の
露西亜
(
ロシア
)
人を、晩餐
旁
(
かた/″\
)
帝劇へ案内してやらうと思つてゐましたの。 ...
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
これが多数の予想である。
何
(
いづ
)
れ四月の各雑誌に流行服の写真が幾種も
公
(
おほやけ
)
にせられ、其れを見て米国の
贅沢
(
ぜいたく
)
女が電報で註文し、仮縫を身に合せ
旁
(
かた/″\
)
巴里
(
パリイ
)
見物に
続続
(
ぞくぞく
)
遣つて来ると云ふ
段取
(
だんどり
)
である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
お
断
(
ことわ
)
りのみにて
今日
(
けふ
)
も
御入来
(
おいで
)
は
有
(
あ
)
るまいと
存
(
ぞん
)
じましたが、
図
(
はか
)
らざる
所
(
ところ
)
の
御尊来
(
ごそんらい
)
、
朋友
(
ほういう
)
の
者
(
もの
)
に
外聞
(
ぐわいぶん
)
旁
(
かた/″\
)
誠に
有難
(
ありがた
)
い事で
恐入
(
おそれい
)
ります……
何
(
ど
)
うもお
身装
(
みなり
)
の
工合
(
ぐあひ
)
、お
袴
(
はかま
)
の
穿
(
はき
)
やうから
更
(
さら
)
にお
飾
(
かざ
)
りなさらん所と
云
(
い
)
ひ
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
旁
(
かた/″\
)
征伐の議は篤と御思案あって
可
レ
然
しかるべし
とぞ申しける。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
その
外
(
ほか
)
に
迎年
(
げいねん
)
の
支度
(
したく
)
としては、
小殿原
(
ごまめ
)
を
熬
(
い
)
つて、
煑染
(
にしめ
)
を
重詰
(
ぢゆうづめ
)
にする
位
(
くらゐ
)
なものであつた。
大晦日
(
おほみそか
)
の
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
つて、
宗助
(
そうすけ
)
は
挨拶
(
あいさつ
)
旁
(
かた/″\
)
屋賃
(
やちん
)
を
持
(
も
)
つて、
坂井
(
さかゐ
)
の
家
(
いへ
)
に
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
仲のいゝ地主友達が意見
旁
(
かた/″\
)
容子
(
ようす
)
を訊いてみると、長次郎氏は
例
(
いつも
)
のやうに手首の珠数を
爪繰
(
つまぐ
)
りながら
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
そのうち刀が出來て來たので、伊織はひどく嬉しく思つて、恰も好し八月十五夜に親しい友達柳原小兵衞等二三人を招いて、刀の披露
旁
(
かた/″\
)
馳走をした。友達は皆刀を褒めた。
ぢいさんばあさん
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
今度、閣下に対する債権を、私が買ひ占めましたことに就ても、屹度私を
怪
(
け
)
しからん奴だと、お考へになつたゞらうと思ひましたので、今日はお詫び
旁
(
かた/″\
)
、私の志のある所を、申述べに参つたのです。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
聞き合せ
旁
(
かた/″\
)
行つて見様と云ふ気になつて、午後四時頃、高等学校の横を通つて弥生町の門から這入つた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
先書状延引御断
旁
(
かた/″\
)
早々申上残候。恐惶謹言。八月二日。
菅太中晋帥
(
くわんたいちゆうしんすゐ
)
。伊沢辞安様。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
三千代を
連
(
つ
)
れて国へ帰る時は、娘とともに
二人
(
ふたり
)
の下宿を別々に
訪
(
たづ
)
ねて、
暇乞
(
いとまごひ
)
旁
(
かた/″\
)
礼を
述
(
の
)
べた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
出るには足がかりもなく、釜は熱く成
旁
(
かた/″\
)
にて死に候事と相見え申候、母と嫁と小兒と丁穉一人つれ、貧道弟子
杵屋
(
きねや
)
佐吉が裏に親類御坐候而
夫
(
それ
)
へ
立退
(
たちのき
)
候故助り申候、一つの釜へ父子と丁穉一人
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
“旁”の解説
旁(つくり)とは、偏旁において漢字を構成するもののひとつ。主に漢字の右半分がこれに当たる。部首となるものと、偏の構成部分(声符となるものが多い)となるものがある。
(出典:Wikipedia)
旁
漢検1級
部首:⽅
10画
“旁”を含む語句
旁〻
取旁付
旁々
旁証
路旁生命水清流
旁人
氏旁
旁水
旁看
旁等
旁若無人
旁故
涼旁
社旁
羽檄旁午
謗書旁午
連絡旁々
旁板
旁旁
偏旁
...