“取旁付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とりかたづ33.3%
とりかたづい33.3%
とりかたづけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今から荷物を取旁付とりかたづけて是非とも今日中には下宿を為よう、と思えば心までいそがれ、「糞ッ止めても止まらぬぞ」ト口癖のように言いながら、熱気やっきとなって其処らを取旁付けにかかり
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
その外坐舗一杯に敷詰めた毛団ケット衣紋竹えもんだけに釣るした袷衣あわせ、柱のくぎに懸けた手拭てぬぐい、いずれを見ても皆年数物、その証拠には手擦てずれていて古色蒼然そうぜんたり。だがおのずから秩然と取旁付とりかたづいている。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「糞ッ止めて止まらぬぞ」ト独言ひとりごとを言いながら再びまさ取旁付とりかたづけに懸らんとすると、二階の上り口で「おまんまで御座いますヨ」ト下女の呼ぶ声がする。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)