“いつぱう”の漢字の書き方と例文
語句割合
一方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
提灯ちやうちんにもそのいろ多少たせううつかんじがあつた。その提灯ちやうちん一方いつぱうおほきなみき想像さうざうする所爲せゐか、はなはちひさくえた。ひかり地面ぢめんとゞ尺數しやくすうわづかであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『つい昔話むかしばなし面白おもしろさに申遲まうしおくれたが、じつ早急さつきふなのですよ、今夜こんや十一はん滊船きせん日本くにかへ一方いつぱうなんです。』
近来随筆の流行漸く盛んならんとするに当つて、随筆を論ずる者、必ず一方いつぱう永井荷風ながゐかふう氏や、近松秋江ちかまつしうかう氏を賞揚し、一方に若い人人のそれを嘲笑てうせうする傾向がある。
解嘲 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)