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片方
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かた/\
ふりがな文庫
“
片方
(
かた/\
)” の例文
と下女が案内して奥へ通し、八畳敷ばかりの茶の間で、
片方
(
かた/\
)
に一間の床の間があって脇の所が戸棚になって、唐木の棚があります。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
有「旦那さま、誠に恐入りますが、
片方
(
かた/\
)
に杖を突いても、
此方
(
こっち
)
の腰が何分
起
(
た
)
ちませんから、左の手をお持ちなすって」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
成程来て見ると茂左衞門の云った通り入口が
門形
(
もんがたち
)
に成りまして、竹の
打付
(
ぶッつけ
)
の
開戸
(
ひらきど
)
が
片方
(
かた/\
)
明いて居て、
其処
(
そこ
)
に
按腹揉療治
(
あんぷくもみりょうじ
)
という標札が打ってございます。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
片方
(
かた/\
)
は坊主馴れて出家らしく口もきく此処に足掛三年の間居りますから、誰有って知る者はございません。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうも
眠
(
ね
)
られません、
夜半
(
よなか
)
に
密
(
そっ
)
と起きて
便所
(
ようば
)
へまいり、三尺の
開
(
ひら
)
きを開けて手を洗いながら庭を見ると、
生垣
(
いけがき
)
になっている外は
片方
(
かた/\
)
は畠で片方は一杯の
草原
(
くさはら
)
で
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
西塚村で孝女お蘭が災難に
遇
(
あ
)
います処へ、通り掛った粥河圖書が、
悪武士
(
わるざむらい
)
を取って投げまする、
片方
(
かた/\
)
はなか/\きかん奴で、大胆不敵の奴で長い刀を引抜いて切って掛る
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云う
中
(
うち
)
に山之助は
最
(
も
)
う目も
疎
(
うと
)
く成りますから、
片方
(
かた/\
)
に山平の手を握り片方はお繼の手を握って、其の儘山之助は呼吸は絶えましたから、お繼も文吉も声を
揚
(
あ
)
げて泣倒れましたが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
端折
(
はしおり
)
を高くして
小長
(
こなが
)
い大小を落し差しにしてつか/\と来て物をもいわず花車の
片方
(
かた/\
)
の手を一人が押える、一人は前から胸倉を押えた、一人は
背後
(
うしろ
)
から
羽交責
(
はがいぜめ
)
に組付こうとしたが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
尚
(
なお
)
追掛けて出ると、
這
(
こ
)
は如何に、拙者が
化
(
ばか
)
されていたのじゃ、
茅屋
(
あばらや
)
があったと思う処が、
矢張
(
やっぱり
)
野原で、
片方
(
かた/\
)
はどうどうと
渓間
(
たにま
)
に水の流れる音が聞え、片方は恐ろしい
巌石
(
がんせき
)
峨々
(
がゞ
)
たる山にして
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
片方
(
かた/\
)
は山手になって右と左に切れる道があって、こゝに石が建てゝある。
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何
(
ど
)
うかしてお
竹
(
たけ
)
や
切
(
せ
)
めて
此
(
こ
)
の
眼
(
め
)
を
片方
(
かた/\
)
でも
宜
(
い
)
いから明けてくんなよ。
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
親父
(
おやじ
)
が長々の眼病で居りまして、お医者様にも
診
(
み
)
て貰いましたが、
迚
(
とて
)
も療治は届かないと申されましたから、
切
(
せ
)
めて
片方
(
かた/\
)
だけでも見えるように致したいと思って御無理な願いを天神様へ致しました
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
新五郎は
無暗
(
むやみ
)
に親切を尽しても、
片方
(
かた/\
)
は
碌
(
ろく
)
に口もききません。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“片”で始まる語句
片
片隅
片手
片端
片頬
片時
片側
片膝
片足
片唾