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片
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き
ふりがな文庫
“
片
(
き
)” の例文
七つ八つの泡によって鍋底から浮上り漂う
銀杏形
(
いちょうがた
)
の
片
(
き
)
れの中で、ほど良しと思うものを彼は
箸
(
はし
)
で選み上げた。手塩皿の
溜醤油
(
たまり
)
に片れの一角を浸し熱さを吹いては喰べた。
食魔
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
床の中で、ボロ
片
(
き
)
れのやうに小さくなつて居た父親——榮左衞門は、向うを向いたまゝ、かすかにうなづいたやうでもありますが、それは平次にも確としたことは言へなかつたのです。
銭形平次捕物控:251 槍と焔
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
子供等は持つて帰つた林檎をおいしさうに食べるのであつたが、私は一
片
(
き
)
れも食べる気がしなかつた。
夕飯
(
ゆふはん
)
の時に阪本さんが来た。留守の間に浅草の川上さんのお
使
(
つかひ
)
が見えたさうである。
六日間:(日記)
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
有り合わせの紙っ
片
(
き
)
れに、これから山に這入る、無理には冒さないが、危険に出っかすかも知れない、死んだら何分
宜
(
よろ
)
しくと、日本山岳会と、宅のものと、国にいる二人の親友に書き置きをした。
スウィス日記
(新字新仮名)
/
辻村伊助
(著)
“片”の解説
片(へん)は、漢姓の一つ。
(出典:Wikipedia)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“片”を含む語句
片端
一片
木片
片々
片方
紙片
破片
小片
片面
片側
片付
断片
岩片
阿片
布片
片附
砕片
頬片
片頬笑
片傍
...