“砒石”の読み方と例文
読み方割合
ひせき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お忙しいところをお氣の毒樣で、他ぢやございませんが、ね、先生。石川屋の内儀は、ありや砒石ひせきの中毒に間違ひありませんね」
何んのあいつが眠剤なものか! 毒も大毒砒石ひせきだあね。……あいつを飲むと中納言様、即座に血へどをお吐きになり、こわやの怖やのご落命。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
譬えば緑青ろくしょう中毒や砒石ひせき中毒は羽毛かあるいは筆の先でのどをくすぐって胃中の物を吐出させておいてそれから生玉子を飲ませるのが応急の手当だ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)