“くさり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鎖78.4%
鏈9.5%
鐵鎖2.6%
腐1.7%
鏁1.7%
鏈索0.9%
条下0.9%
索0.9%
連0.9%
鉄組0.9%
鉤鎖0.9%
鐺0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「それはない。おれたちは、この円筒のなかにはいったきりで、外へ出ようにも鎖(くさり)でつながれているから、出られやしないじゃないか」
怪塔王 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「お家(うち)へ帰(かえ)りたいな。ひとりでは、道(みち)がわからないし、自分(じぶん)の力(ちから)では、腰(こし)についている鏈(くさり)を切(き)ることができない。」
もとより斯(かゝ)る巨魚(きよぎよ)の暴(あ)れ狂(くる)ふ事(こと)とてとても、引上(ひきあ)げるどころの騷(さわぎ)でない、※(あやま)てば端艇(たんてい)諸共(もろとも)海底(かいてい)に引込(ひきこ)まれんず有樣(ありさま)、けれど此時(このとき)此(この)鐵鎖(くさり)が如何(どう)して放(はな)たれやうぞ、沙魚(ふか)が勝(か)つか、私(わたくし)が負(ま)けるか
我が越後にも化石渓あり、魚沼郡(うをぬまこほり)小出(こいで)の在(ざい)羽川(はかは)といふ渓(たに)水へ蚕(かひこ)の腐(くさり)たるを流(ながし)しが一夜にして石に化(くわ)したりと友人(いうじん)葵亭翁(きていをう)がかたられき。
鳥頭(とりがしら)漆胡瓶(うるしのこへい)かすかなりしろがねの鏁(くさり)うつつにぞ曳く
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
汝昴宿(ぼうしゅく)の鏈索(くさり)を結ぶや、参宿(しんしゅく)の繋縄(つなぎ)を解くや、汝十二宮をその時に従いて引き出だすや、また北斗とその子星(こぼし)を導くや。(改訳)
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「昴宿の鏈索(くさり)を結ぶや」というは昴宿の各星を繋ぐ無形の連鎖ありと考え、それを結びつつあるは造物者にして、到底人に不可能なりとの意味を言い表わしたのである。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
『物語の全部は、ちょっとは語られませぬが、どの条下(くさり)を語れという殿様の御所望で御座いますか?』
耳無芳一の話 (新字新仮名) / 小泉八雲(著)
かしこに索(くさり)も冠もなく、飾れる沓(くつ)を穿(は)く女も、締むる人よりなほ目立つべき帶もなかりき 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
山本勾当(こうとう)の三絃に合わせて美声自慢のお品女郎が流行(はやり)の小唄を一連(くさり)唄った。新年にちなんだめでたい唄だ。
三甚内 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
大異の頸には鉄組(くさり)が繋(かか)り、腰には皮※(かわひも)が※(つ)いた。大異はもうどうすることもできなかった。
太虚司法伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さりとて君は世俗のいふ魔窟に、まことに魔ありとは、よも思ひ給はじ。醫師。そは輒(たやす)く答へまつるべうもあらぬ御尋なり。自然は謎語(なぞ)の鉤鎖(くさり)にして吾人は今その幾節をか解き得たる。
此の如く因果の鐺(くさり)を手繰(たぐ)りもて行くに、われは神の最大の矜恤、最大の愛憐を消受せしこと疑ふべからず。唯だ凡慮に測り知られぬは我とアヌンチヤタとの上なり。