“鏈”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くさり84.6%
ケーブル7.7%
チェーン7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにか重い荷を背負い、なにか重いくさりを引きずって、とぼとぼと歩いている、そうした感じが、我にも他人にも、誰にも、相通ずる。
悲しい誤解 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
と彼に、左舷四、五十ケーブルの辺に異様なものが見えるのだ。環礁アトールのようだが色もちがい、広茫水平線をふさぐに拘わらず、一本の椰子もない。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
浮錨の二本のチェーンが大砲のような音をたてて断ち切られ、一方のチェーンは跳ねかえって甲板に大きな穴をあけた。
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)