“環礁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんしょう50.0%
アトール25.0%
リーフ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とろりと白い脂（あぶら）を流したような朝凪（あさなぎ）の海の彼方、水平線上に一本の線が横たわる。これがヤルート環礁（かんしょう）の最初の瞥見（べっけん）である。
環礁：――ミクロネシヤ巡島記抄―― (新字新仮名) ／ 中島敦(著)
と彼に、左舷四、五十鏈（ケーブル）の辺に異様なものが見えるのだ。環礁（アトール）のようだが色もちがい、広茫水平線をふさぐに拘わらず、一本の椰子もない。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) ／ 小栗虫太郎(著)
その中で一番貴いバカル珠に至っては、環礁（リーフ）の外に跳梁する鋸鮫（のこぎりざめ）でさえ、一目見て驚怖退散する程の威力を備えている。
南島譚：01 幸福 (新字新仮名) ／ 中島敦(著)