“アトール”の漢字の書き方と例文
語句割合
環礁100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と彼に、左舷四、五十ケーブルの辺に異様なものが見えるのだ。環礁アトールのようだが色もちがい、広茫水平線をふさぐに拘わらず、一本の椰子もない。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
さながら、大環礁アトールの横たわる心地す——とは、はじめて“Dabukkūダブックウ”をみた De Quirosデ・クイロス の言葉だ。
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「あれかね、あれは有名な『太平洋漏水孔ダブックウ』の渦だよ。環礁アトールのように見えるのは、盛りあがった縁だ。とにかく、はいったら最後二度と出られないという、赤道太平洋のおそろしい魔所なんだ」
「太平洋漏水孔」漂流記 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)