)” の例文
その祖先は天富命あめのとみのみことが斎部の諸氏もろうじを従え、沃壌地よきところき、遥に、東国の安房の地に拓務を図ったのに、加えられて、東国に来り住んだ。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
哭きつつぎしかば、すなはち見得て、その木をきて、取り出で活して、その子に告りて言はく、「汝ここにあらば、遂に八十神にころさえなむ」
かれその遣さえたる大碓の命、召し上げずて、すなはちおのれみづからその二孃子に婚ひて、更にあだをみなぎて、その孃子と詐り名づけて貢上たてまつりき。
ここに須佐の男の命、その河上に人ありとおもほして、ぎ上り往でまししかば、老夫おきな老女おみなと二人ありて、童女をとめを中に置きて泣く。ここに「汝たちは誰そ」と問ひたまひき。