“購求”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいもと25.0%
あがないもと25.0%
かいもとめ25.0%
もとめ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浪人してもいさゝか田地や山を購求かいもとめて、お妹御に不自由をさせるような事は致さん積りで、事によれば母公ぼこうまで共々お引取り申しい心得でおる程でござるから
近頃四谷に移住うつりすみてよりはふと東坡とうばが酔余の手跡しゅせきを見その飄逸ひょういつ豪邁ごうまいの筆勢を憬慕けいぼ法帖ほうじょう多く購求あがないもとめて手習てならい致しける故唐人とうじん行草ぎょうそうの書体訳もなく読得よみえしなり。何事も日頃の心掛によるぞかし。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
此の頃竹ヶ崎へおいでになって結構な御普請を遊ばして、田地やお山をもお購求かいもとめで、何不足なくお暮しで、処が先頃奥様が卒去おかくれになって、早くどうか嫁をと云うので
「えゝ奥様はお出でゞございましょうか。手前は苦学生でございますが、何かお石鹸シャボン香水の類に御用がございましたらお購求もとめを願います。」
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)