“苛斂誅求”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かれんちゅうきゅう93.8%
かれんちうきう6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
島原の乱の原因は、俗説では切支丹の反乱と言はれてきたが、今日、一般の定説では、領主の苛斂誅求かれんちゅうきゅうによる農民一揆と言はれてゐる。
島原の乱雑記 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そして、屋根の破風はふというものがないから、掘立小屋みたいだ。王朝時代、多年苛斂誅求かれんちゅうきゅうに苦しめられた風が残っているためかも知れない。
淡紫裳 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
牛込見附外の大場石見といふのは安祥あんしやう旗本の押しも押されもせぬ家柄ですが、房州の所領に、苛斂誅求かれんちうきうの訴へがあつた爲に
五十を少し越した筋張つた神經質な武家、一刀をげて、松がのお組と、縁先の平次を當分に見比べた姿は、苛斂誅求かれんちうきうで、長い間房州の知行所の百姓を泣かせた疳癖かんぺきは充分にうかゞはれます。