トップ
>
求
>
もと
ふりがな文庫
“
求
(
もと
)” の例文
「あの
木
(
き
)
を
切
(
き
)
るのは、かわいそうだ。」といって、
大人
(
おとな
)
たちに
向
(
む
)
かって、
同意
(
どうい
)
を
求
(
もと
)
め、この
木
(
き
)
を
切
(
き
)
ることに
反対
(
はんたい
)
したでありましょう。
町はずれの空き地
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
通常
(
つうじょう
)
の
人間
(
にんげん
)
は、いいことも、
悪
(
わる
)
いことも
皆
(
みな
)
身外
(
しんがい
)
から
求
(
もと
)
めます。
即
(
すなわ
)
ち
馬車
(
ばしゃ
)
だとか、
書斎
(
しょさい
)
だとかと、しかし
思想家
(
しそうか
)
は
自身
(
じしん
)
に
求
(
もと
)
めるのです。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
雜木林
(
ざふきばやし
)
の
間
(
あひだ
)
には
又
(
また
)
芒
(
すゝき
)
の
硬直
(
かうちよく
)
な
葉
(
は
)
が
空
(
そら
)
を
刺
(
さ
)
さうとして
立
(
た
)
つ。
其
(
その
)
麥
(
むぎ
)
や
芒
(
すゝき
)
の
下
(
した
)
に
居
(
きよ
)
を
求
(
もと
)
める
雲雀
(
ひばり
)
が
時々
(
とき/″\
)
空
(
そら
)
を
占
(
し
)
めて
春
(
はる
)
が
深
(
ふ
)
けたと
喚
(
よ
)
びかける。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
マンチュアに
蟄
(
ちっ
)
してござれ、
忠實
(
まめやか
)
な
僕
(
をとこ
)
を
求
(
もと
)
め、
時折
(
ときおり
)
、
其
(
その
)
男
(
をとこ
)
して
此方
(
こなた
)
の
吉左右
(
きッさう
)
を
知
(
し
)
らせう。さ、
手
(
て
)
を。もう
晩
(
おそ
)
い。さらばぢゃ、
機嫌
(
きげん
)
よう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
承まはり何にも知ぬ私しさへ
悔
(
くや
)
しく
存
(
ぞん
)
ずる程なれば
嘸
(
さぞ
)
御無念
(
ごむねん
)
にも思し召んが他所から出來た事ではなし
矢張
(
やつぱり
)
お身から
求
(
もと
)
めた事故人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
權藏
(
ごんざう
)
は
其居間
(
そのゐま
)
の
床
(
とこ
)
に
大島老先生
(
おほしまらうせんせい
)
の
肖像
(
せうざう
)
をかゝげ、
其横
(
そのよこ
)
に
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
圖
(
づ
)
が
下
(
さが
)
つて
居
(
ゐ
)
ます。これは
伸一先生
(
しんいちせんせい
)
に
求
(
もと
)
めて
畫
(
か
)
いて
貰
(
もら
)
つたのださうです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
次
(
つぎ
)
に
著意
(
ちやくい
)
して
道
(
みち
)
を
求
(
もと
)
める
人
(
ひと
)
がある。
專念
(
せんねん
)
に
道
(
みち
)
を
求
(
もと
)
めて、
萬事
(
ばんじ
)
を
抛
(
なげう
)
つこともあれば、
日々
(
ひゞ
)
の
務
(
つとめ
)
は
怠
(
おこた
)
らずに、
斷
(
た
)
えず
道
(
みち
)
に
志
(
こゝろざ
)
してゐることもある。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
そして、その小さな目で、じっと
霧
(
きり
)
の中を見つめていましたが、その目は、この世にないものをさがし
求
(
もと
)
めて、
疲
(
つか
)
れきっているようでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
先生は変人だから、
求
(
もと
)
めて
誰
(
だれ
)
とも交際しない。然し
此方
(
こつち
)
で相当の機会を
作
(
つく
)
つて、接触させれば、変人なりに
附合
(
つきあ
)
つて行く。……
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
わたしは目つきで母さんに
救
(
すく
)
いを
求
(
もと
)
めてみた。かの女もご
亭主
(
ていしゅ
)
に気がつかないようにして、いっしょに行けと目くばせした。わたしは
従
(
したが
)
った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
其處此處
(
そここゝ
)
には
救助
(
すくひ
)
を
求
(
もと
)
むる
聲
(
こゑ
)
たえ/″\に
聽
(
きこ
)
ゆるのみ、
私
(
わたくし
)
は
幸
(
さひはひ
)
に
浮標
(
ブイ
)
を
失
(
うしな
)
はで、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
をば
右手
(
めて
)
にシカと
抱
(
いだ
)
いて
居
(
を
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
息
(
いき
)
つぎに
水
(
みづ
)
を
求
(
もと
)
めたが、
火
(
ひ
)
の
注意
(
ちうい
)
に
水道
(
すゐだう
)
の
如何
(
いかん
)
を
試
(
こゝろ
)
みた
誰
(
たれ
)
かが、
早速
(
さそく
)
に
警告
(
けいこく
)
したのであらう。
夢中
(
むちう
)
で
誰
(
たれ
)
とも
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
ない。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『だつてあなたは、
私
(
わたし
)
がやつぱし、
父
(
ちゝ
)
のいふ
意味
(
いみ
)
の
幸福
(
かうふく
)
な
結婚
(
けつこん
)
を
求
(
もと
)
め、さうしてまた、それに
滿足
(
まんぞく
)
して
生
(
い
)
きてられる
女
(
をんな
)
だとしか
思
(
おも
)
つてない……』
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
それもこれも考えればみな自分のうかつから
求
(
もと
)
めたことでまぬがれようのない、いわゆるみずから
作
(
つく
)
れるわざわいだ……。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
それ
故
(
ゆゑ
)
にかような
場合
(
ばあひ
)
に
於
(
おい
)
ては、
屋外
(
おくがい
)
へ
出
(
で
)
ることを
斷念
(
だんねん
)
し
屋内
(
おくない
)
に
於
(
おい
)
て
比較的
(
ひかくてき
)
安全
(
あんぜん
)
な
場所
(
ばしよ
)
を
求
(
もと
)
めることが
寧
(
むし
)
ろ
得策
(
とくさく
)
であらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それは人に
追
(
お
)
われて
逃
(
に
)
げ
場
(
ば
)
を
失
(
うしな
)
った
狐
(
きつね
)
が、ほかの
慈悲
(
じひ
)
深
(
ぶか
)
い
人間
(
にんげん
)
の
助
(
たす
)
けを
求
(
もと
)
めているのだということはすぐ
分
(
わ
)
かりました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
又
(
また
)
有力
(
いうりよく
)
なる
銀行團
(
ぎんかうだん
)
の
援助
(
ゑんじよ
)
を
求
(
もと
)
めることは、
充分
(
じうぶん
)
の
了解
(
れうかい
)
を
事實
(
じじつ
)
に
現
(
あらは
)
す
意味
(
いみ
)
に
於
(
おい
)
て
最
(
もつと
)
も
必要
(
ひつえう
)
と
考
(
かんが
)
へてクレデイツトの
設定
(
せつてい
)
の
交渉
(
かうせふ
)
を
開始
(
かいし
)
したのであるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
其文
(
そのふみ
)
開
(
びら
)
けば
唯
(
たゞ
)
一ト
言
(
こと
)
、
美尾
(
みを
)
は
死
(
し
)
にたる
物
(
もの
)
に
御座候
(
ござさふらふ
)
、
行衞
(
ゆくゑ
)
をお
求
(
もと
)
め
下
(
くだ
)
さるまじく、
此金
(
これ
)
は
町
(
まち
)
に
乳
(
ちゝ
)
の
粉
(
こ
)
をとの
願
(
ねが
)
ひに
御座候
(
ござさふらふ
)
。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
伶人
(
れいじん
)
の着けた
小忌衣
(
おみごろも
)
竹の模様と松の緑が混じり、
挿頭
(
かざし
)
の造花は秋の草花といっしょになったように見えるが、「
求
(
もと
)
の
子
(
めこ
)
」の曲が終わりに近づいた時に
源氏物語:35 若菜(下)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
莞爾
(
くわんじ
)
と
笑
(
わら
)
つて、
百
(
ひやく
)
の
宗教
(
しうけう
)
、
千
(
せん
)
の
道徳
(
だうとく
)
も、
一
(
ひと
)
つの
死刑
(
しけい
)
といふものには
敵
(
かな
)
はない、これほど
效果
(
かうくわ
)
の
多
(
おほ
)
いものは
他
(
た
)
に
求
(
もと
)
むることが
出來
(
でき
)
ないと
思
(
おも
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
君
(
きみ
)
の
遺族
(
いぞく
)
や
小穴君
(
をあなくん
)
などがそれを
求
(
もと
)
めるけれど、
君
(
きみ
)
の
本
(
ほん
)
を
飾
(
かざ
)
れるやうなことが
僕
(
ぼく
)
に
書
(
か
)
けるものか。でも
僕
(
ぼく
)
はこの
本
(
ほん
)
のためにたつた
一
(
ひと
)
つだけは
手柄
(
てがら
)
をしたよ。
「三つの宝」序に代へて
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
そして
静
(
しず
)
かなところを、
求
(
もと
)
めて林の中に入ってじっと
道理
(
どうり
)
を考えていましたがとうとうつかれてねむりました。
手紙 一
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「あの
老人
(
ろうじん
)
に
助
(
たす
)
けを
求
(
もと
)
めたくはない。なあに、
命
(
いのち
)
がけでおりてみせる。
僕
(
ぼく
)
が
死
(
し
)
ぬか、それとも、うち
勝
(
か
)
つかだ」
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
やがて、その
商人
(
あきうど
)
は、やう/\のことで
元
(
もと
)
は
天竺
(
てんじく
)
にあつたのを
求
(
もと
)
めたといふ
手紙
(
てがみ
)
を
添
(
そ
)
へて、
皮衣
(
かはごろも
)
らしいものを
送
(
おく
)
り、
前
(
まへ
)
に
預
(
あづか
)
つた
代金
(
だいきん
)
の
不足
(
ふそく
)
を
請求
(
せいきゆう
)
して
來
(
き
)
ました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
晏子
(
あんし
)
(五〇)
戄然
(
くわくぜん
)
として
衣冠
(
いくわん
)
を
(五一)
攝
(
をさ
)
め、
謝
(
しや
)
して
曰
(
いは
)
く、『
嬰
(
えい
)
、
不仁
(
ふじん
)
と
雖
(
いへど
)
も、
子
(
し
)
を
厄
(
やく
)
に
免
(
まぬか
)
れしむ。
何
(
なん
)
ぞ
子
(
し
)
絶
(
た
)
つを
求
(
もと
)
むるの
速
(
すみや
)
かなるや』と。
石父
(
せきほ
)
曰
(
いは
)
く、『
然
(
しか
)
らず。 ...
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
猶
(
なほ
)
何かを
求
(
もと
)
め
探
(
さが
)
してゐる時に、
誰
(
たれ
)
も一人としてその
生命
(
せいめい
)
の
綱
(
つな
)
を
與
(
あた
)
へてくれるものはありませんでした。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
〔評〕某士南洲に
面
(
めん
)
して
仕官
(
しくわん
)
を
求
(
もと
)
む。南洲曰ふ、汝
俸給
(
ほうきふ
)
幾許
(
いくばく
)
を求むるやと。某曰ふ、三十圓ばかりと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
いよ/\一室をてらさば吾が身上のこらずの
力
(
ちから
)
を
尽
(
つく
)
して
求
(
もと
)
むべし、
媒
(
なかだち
)
して玉はるべしといひしが、そのゝちなにの
便
(
たより
)
もなくてやみぬ、
空言
(
そらごと
)
にてありしと思はる云云。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
父
(
とう
)
さんは、
袖子
(
そでこ
)
のために
人形
(
にんぎょう
)
までも
自分
(
じぶん
)
で
見立
(
みた
)
て、
同
(
おな
)
じ
丸善
(
まるぜん
)
の二
階
(
かい
)
にあった
独逸
(
ドイツ
)
出来
(
でき
)
の
人形
(
にんぎょう
)
の
中
(
なか
)
でも
自分
(
じぶん
)
の
気
(
き
)
に
入
(
い
)
ったようなものを
求
(
もと
)
めて、それを
袖子
(
そでこ
)
にあてがった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
サラバ
少
(
すこし
)
く道を
枉
(
まげ
)
ても当路へ出、国家のために力を尽し名をも後世にあげまほしきにて、
自
(
みずか
)
ら進んで
求
(
もと
)
むる人もあるべし、この二人は跡同じうして志異なりというべし
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
気
(
き
)
のついたこと、
腑
(
ふ
)
に
落
(
お
)
ちぬことは、
少
(
すこ
)
しの
遠慮
(
えんりょ
)
もなく、どしどしお
訊
(
たず
)
ねせんければ
駄目
(
だめ
)
であるぞ。すべて
神界
(
しんかい
)
の
掟
(
おきて
)
として、こちらの
求
(
もと
)
める
丈
(
だけ
)
しか
教
(
おし
)
えられぬものじゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
二人
(
ふたり
)
の
者
(
もの
)
他
(
た
)
に
於
(
おい
)
て
心
(
こゝろ
)
を
合
(
あ
)
はせ
何事
(
なにごと
)
にも
求
(
もと
)
めば
天
(
てん
)
に
在
(
いま
)
す
我父
(
わがちゝ
)
は
彼等
(
かれら
)
のためにこれを
為
(
な
)
し
給
(
たま
)
ふべし。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
水
(
みづ
)
に
影
(
うつ
)
る
月
(
つき
)
を
奪
(
うば
)
はんとする
山猿
(
やまざる
)
よ、
無芸
(
むげい
)
無能
(
むのう
)
食
(
しよく
)
もたれ
総身
(
そうみ
)
に
智恵
(
ちゑ
)
の
廻
(
まは
)
りかぬる
男
(
をとこ
)
よ、
木
(
き
)
に
縁
(
よつ
)
て
魚
(
うを
)
を
求
(
もと
)
め
草
(
くさ
)
を
打
(
うつ
)
て
蛇
(
へび
)
に
驚
(
をどろ
)
く
狼狽
(
うろたへ
)
者
(
もの
)
よ、
白粉
(
おしろい
)
に
咽
(
む
)
せて
成仏
(
じやうぶつ
)
せん
事
(
こと
)
を
願
(
ねが
)
ふ
艶治郎
(
ゑんぢらう
)
よ
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
4、姿は、心なく望みに迷ひ何となく
求
(
もと
)
めつつゆく二十一の女のうしろ姿。等々——以下略。
「香水の表情」に就いて:――漫談的無駄話――
(新字旧仮名)
/
大手拓次
(著)
鼯鼠
(
むささび
)
は
木
(
こ
)
ぬれ
求
(
もと
)
むとあしひきの
山
(
やま
)
の
猟夫
(
さつを
)
にあひにけるかも 〔巻三・二六七〕 志貴皇子
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
◯進んで八節において「もし我ならんには我は必ず神に
告
(
つげ
)
求
(
もと
)
め、わが事を神に任せん」
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
そして、
奧
(
おく
)
さんの
熱
(
ねつ
)
心な
賛成
(
さんせい
)
を
得
(
え
)
た上で、
苦
(
くる
)
しい内から
漸
(
やうや
)
く工
面
(
めん
)
して、
非常
(
ひじやう
)
な
期待
(
きたい
)
とともに
買
(
か
)
ひ
求
(
もと
)
めたのが、ちの一万二千三百七十五
号
(
がう
)
といふたつた一
枚
(
まい
)
の、その△△
債劵
(
さいけん
)
なのであつた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
時機の
熟
(
じゅく
)
するのを待っている、かれらは早晩自分らの住まいを
求
(
もと
)
めるだろう、いまは東方川の口に
宿
(
やど
)
っているが、一歩転ずれば平和湖を発見するだろう、
湖畔
(
こはん
)
にそってさまよううちには
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
さてロセツが
何故
(
なにゆえ
)
に浅田を指名して
診察
(
しんさつ
)
を
求
(
もと
)
めたるやというに、診察とは
口実
(
こうじつ
)
のみ、公使はかねて浅田が小栗に信用あるを
探知
(
たんち
)
し、
治療
(
ちりょう
)
に託してこれに
親
(
した
)
しみ、浅田を
介
(
かい
)
して小栗との間に
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
おれと
君
(
きみ
)
とは
塀
(
へい
)
を
隔
(
へだ
)
てゝめくら
探
(
さが
)
しにお
互
(
たが
)
ひを
求
(
もと
)
め
合
(
あ
)
ひ
一九三二・二・二六:―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に―
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
まじまじと
日向
(
ひなた
)
求
(
もと
)
むる
病人
(
やまうど
)
は
目
(
め
)
も
悩
(
なや
)
ましく
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「
朕
(
ちん
)
は、もっとそれ
以上
(
いじょう
)
のもの、
永久
(
えいきゅう
)
の
平和
(
へいわ
)
を
求
(
もと
)
めているのじゃ。
早
(
はや
)
く、
朕
(
ちん
)
を
石
(
いし
)
になり、
草
(
くさ
)
になり、
汝
(
なんじ
)
の
魔法
(
まほう
)
でしてもらいたい。」
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
例令
(
たとひ
)
品物
(
しなもの
)
が
有
(
あ
)
つた
處
(
ところ
)
で、
自分
(
じぶん
)
の
現在
(
いま
)
の
力
(
ちから
)
では
到底
(
たうてい
)
それは
求
(
もと
)
められなかつたかも
知
(
し
)
れぬと
今更
(
いまさら
)
のやうに
喫驚
(
びつくり
)
して
懷
(
ふところ
)
へ
手
(
て
)
を
入
(
い
)
れて
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
通常
(
つうじやう
)
の
人間
(
にんげん
)
は、
可
(
い
)
い
事
(
こと
)
も、
惡
(
わる
)
い
事
(
こと
)
も
皆
(
みな
)
身外
(
しんぐわい
)
から
求
(
もと
)
めます。
即
(
すなは
)
ち
馬車
(
ばしや
)
だとか、
書齋
(
しよさい
)
だとかと、
然
(
しか
)
し
思想家
(
しさうか
)
は
自身
(
じしん
)
に
求
(
もと
)
めるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「じゃあぼくで代わりは
務
(
つと
)
まりませんか」とかれが代わりの子どもをどこにも
求
(
もと
)
めかねて、ぼんやりうちに帰って来たとき、わたしは言った。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
マーキューシオーの
魂
(
たましひ
)
がつい
頭上
(
とうじゃう
)
に
立迷
(
たちまよ
)
うて
同伴者
(
どうばんじゃ
)
を
求
(
もと
)
めてゐる、
足下
(
おぬし
)
か、
俺
(
おれ
)
か、
兩人
(
ふたり
)
ながらか、
同伴
(
どうばん
)
をせねばならぬぞ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
悪魔
(
あくま
)
は
今
(
いま
)
其
(
そ
)
の
肉
(
にく
)
を
欲
(
ほつ
)
する、
血
(
ち
)
を
求
(
もと
)
むる……
仏
(
ほとけ
)
が
鬼女
(
きぢよ
)
を
降伏
(
がうぶく
)
してさへ、
人肉
(
じんにく
)
のかはりにと、
柘榴
(
ざくろ
)
を
与
(
あた
)
へたと
言
(
い
)
ふでは
無
(
な
)
いか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
幸
(
さひは
)
ひ、
彼處
(
あれ
)
に
見
(
み
)
ゆる
白色巡洋艦
(
はくしよくじゆんやうかん
)
、あれは
何國
(
いづこ
)
の
軍艦
(
ぐんかん
)
で、
何處
(
どこ
)
から
何處
(
どこ
)
へ
指
(
さ
)
しての
航海中
(
かうかいちう
)
かは
分
(
わか
)
らぬが、
一應
(
いちおう
)
かの
船
(
ふね
)
の
助
(
たす
)
けを
求
(
もと
)
めては
如何
(
どう
)
だらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ややありて
旅費
(
りょひ
)
を
求
(
もと
)
めてここを去りぬ。後に聞けば六郎が熊谷に来しは、
任所
(
にんしょ
)
へゆきし一瀬が
跡
(
あと
)
追
(
お
)
いてゆかんに、旅費なければこれを
獲
(
え
)
ぬとてなりけり。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
賣代
(
うりしろ
)
なし其金を
持
(
もち
)
藤八樣へ相談申て何方なりと再び縁を
求
(
もと
)
めよや其後
自然
(
しぜん
)
我事を思ひ出せし日もあらば只一
遍
(
ぺん
)
の
回向
(
ゑかう
)
をと云ばお節は
恨
(
うら
)
めしげに九助の
面
(
かほ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
求
常用漢字
小4
部首:⽔
7画
“求”を含む語句
要求
請求
誅求
蒙求
求食
買求
購求
求道
求婚
求道者
欲求
哀求
相求
苛斂誅求
強求
希求
追求
欣求
求馬
冉求
...