“不仁”の読み方と例文
読み方割合
ふじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「禽獣のため、人を殺すは不仁ふじんである。法も行き過ぎてはこれを明かに処すこともできず、法なきほうがまさるようなことになる」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
晏子あんし(五〇)戄然くわくぜんとして衣冠いくわん(五一)をさめ、しやしていはく、『えい不仁ふじんいへども、やくまぬかれしむ。なんつをもとむるのすみやかなるや』と。石父せきほいはく、『しからず。 ...
実にその通りで、数万の金をたくわえても人の人たることを忘れぬ以上は、かね邪魔じゃまにもならぬし、悪用もされぬ。富む者必ず不仁ふじんではない。また不仁ふじんのみ富むわけでもない。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)