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不仁
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ふじん
ふりがな文庫
“
不仁
(
ふじん
)” の例文
「禽獣のため、人を殺すは
不仁
(
ふじん
)
である。法も行き過ぎてはこれを明かに処すこともできず、法なきほうが
勝
(
まさ
)
るようなことになる」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
晏子
(
あんし
)
(五〇)
戄然
(
くわくぜん
)
として
衣冠
(
いくわん
)
を
(五一)
攝
(
をさ
)
め、
謝
(
しや
)
して
曰
(
いは
)
く、『
嬰
(
えい
)
、
不仁
(
ふじん
)
と
雖
(
いへど
)
も、
子
(
し
)
を
厄
(
やく
)
に
免
(
まぬか
)
れしむ。
何
(
なん
)
ぞ
子
(
し
)
絶
(
た
)
つを
求
(
もと
)
むるの
速
(
すみや
)
かなるや』と。
石父
(
せきほ
)
曰
(
いは
)
く、『
然
(
しか
)
らず。 ...
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
実にその通りで、数万の金を
蓄
(
たくわ
)
えても人の人たることを忘れぬ以上は、
金
(
かね
)
は
邪魔
(
じゃま
)
にもならぬし、悪用もされぬ。富む者必ず
不仁
(
ふじん
)
ではない。また
不仁
(
ふじん
)
のみ富むわけでもない。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
さりながら
飼鳥
(
かひどり
)
は
良
(
よ
)
き
遊戲
(
あそび
)
にあらざるを、
汝
(
なんぢ
)
は
心附
(
こゝろづ
)
かざりけむ、
世
(
よ
)
に
飼鳥
(
かひどり
)
を
好
(
この
)
む
者
(
もの
)
、
皆
(
みな
)
其
(
その
)
不仁
(
ふじん
)
なるを
知
(
し
)
らざるなるべし、はじめよりしりぞけて
用
(
もち
)
ゐざらむは
然
(
さ
)
ることながら
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
長崎警察署の
不仁
(
ふじん
)
なる、人を
視
(
み
)
る事
宛然
(
さながら
)
犬猫なりしかば、一時は非常に憤慨せしも
昔
(
むかし
)
徳川幕府が維新の
鴻業
(
こうぎょう
)
に
与
(
あずか
)
りて力ある志士を
虐待
(
ぎゃくたい
)
せし例を思い浮べ、深く思い
諦
(
あきら
)
めたりしが、今大阪にては
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
身
(
み
)
も
婦人
(
ふじん
)
心
(
こゝろ
)
も
不仁
(
ふじん
)
欲
(
よく
)
は
常
(
つね
)
實
(
げ
)
に
理不盡
(
りふじん
)
の
巧
(
たく
)
みなりけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
生きていても、あなたとこの世のご縁はないし、ただ心は日ごと苦しみ、身は
不仁
(
ふじん
)
な太師の
贄
(
にえ
)
になって、夜々、
虐
(
さいな
)
まれるばかりです。せめて、
後世
(
ごせ
)
の
契
(
ちぎ
)
りを楽しみに、
冥世
(
あのよ
)
へ行って待っております
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私欲
(
しよく
)
に
遣
(
つか
)
ひ候
段
(
だん
)
不仁
(
ふじん
)
不義
(
ふぎ
)
の
仕方
(
しかた
)
なり因て三ヶの
津
(
つ
)
構
(
かまひ
)
の上
中追放
(
ちうつゐはう
)
申付る又
兼事
(
かねこと
)
は同罪とは申ながら
元來
(
ぐわんらい
)
愚
(
おろか
)
なる
生得
(
しやうとく
)
と相見え
淺果
(
あさはか
)
なる致し方故
輕追放
(
けいつゐはう
)
の上江戸
構
(
かま
)
ひ申付る次に宅兵衞事は吾助等が
巧
(
たく
)
みは人外なれども其の巧みに
陷
(
おちい
)
り兼と
密通
(
みつつう
)
したるは汝が
愚
(
おろか
)
なる故なり然ば金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“不仁”の意味
《名詞》
(context、Confucianism)仁の道に背くこと。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
仁
常用漢字
小6
部首:⼈
4画
“不仁”で始まる語句
不仁身