“無能”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むのう81.8%
やくざ18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴方あなたがもしわたくしが一ぱん無智むちや、無能むのうや、愚鈍ぐどんほどいとうておるかとってくだすったならば、また如何いかなるよろこびもっ
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かれ依然いぜんとして無能むのう無力むりよくざされたとびらまへのこされた。かれ平生へいぜい自分じぶん分別ふんべつ便たよりきてた。その分別ふんべついまかれたゝつたのを口惜くちをしおもつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼女は自分の娘婿をつらまえて愚図だとも無能やくざだともいわない代りに、毎月彼の労力が産み出す収入の高を健三の前に並べて見せた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もともと無能やくざに生れついたのが悪いんだから、いくら軽蔑されたって仕方がありますまい。誰をうらむ訳にも行かないのでしょう。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)