“無力”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むりよく50.0%
オーンマハト50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ依然いぜんとして無能むのう無力むりよくざされたとびらまへのこされた。かれ平生へいぜい自分じぶん分別ふんべつ便たよりきてた。その分別ふんべついまかれたゝつたのを口惜くちをしおもつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかも平生へいぜい自分じぶんよりはるかに無力むりよく無能むのう赤子あかごであると、さら自分じぶんみとめざるをなくなつた。かれつてはあたらしい發見はつけんであつた。同時どうじ自尊心じそんしん根絶こんぜつするほど發見はつけんであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
先づ其魂を襲ひ來る可き無限の寂寞と恐怖と無力オーンマハトの自覺とは眉を壓する許り鮮かに自分の想像に迫つて來る。
三太郎の日記 第一 (旧字旧仮名) / 阿部次郎(著)