“山猿”の読み方と例文
読み方割合
やまざる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「掌どころか、すでに三十万里の遠くに飛行して、柱にしるしをとどめてきたぞ!」「愚かな山猿やまざるよ!」と如来は笑った。
それをからかいにきた山猿やまざるか? 山猿のいたずらか? いやそうでもない、やはり、さる忍剣にんけんにささやくのであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それはそうと、おれは甲府から出てきたばかりの山猿やまざるで、船送りなんてえものを見たことがないが、船送りというのは、いったいどんなことをするものだ」
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)