“棄児”の読み方と例文
旧字:棄兒
読み方割合
すてご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
与八こそは、全く世のうところの教育せられない民でありました。彼は棄児すてごですから、家庭の教育というものがありません。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
長二もかねおりもあらば和尚にだけは身の上の一伍一什いちぶしじゅうを打明けようと思って居りました所でございますから、幸いのことと、自分は斯々かく/\棄児すてごにて
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
母様もまたそばからまあ棄児すてごにしては可哀相でないかッて、お聞きなすったら、じいさんにやにやと笑ったそうで
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)