“すてご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
捨児46.5%
棄児27.9%
捨子9.3%
棄兒7.0%
棄子7.0%
捨兒2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
博士は捨児すてごだったんだ。たしかに東洋人にはちがいないが、両親がわからないから、日本人だか中国人だか分らないといっている
長二もかねおりもあらば和尚にだけは身の上の一伍一什いちぶしじゅうを打明けようと思って居りました所でございますから、幸いのことと、自分は斯々かく/\棄児すてごにて
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「もう餘程よほどひさしいことでございます。あれは豐干ぶかんさんが松林まつばやしなかからひろつてかへられた捨子すてごでございます。」
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
橋の袂に赤合羽一枚に包んで棄ててあつた棄兒すてごのことを念入りに訊き出してくれ。
だからこの棄子すてごは衣食が充分に足りて、そうして笑うの余裕を得ている。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「でも、捨兒すてごだつて言ふぢやありませんか。捨兒を拾つたのなら、出入りのお屋敷とは限りませんぜ」