“棄売”の読み方と例文
旧字:棄賣
読み方割合
すてうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、そのいえすべて什具じゅうぐとは、棄売すてうりはらわれて、イワン、デミトリチとその母親ははおやとはついぶつとなった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
其毛それでもってこしらえて肩までおおわるところの帽子を一つくれたです。此帽これは新しければ二十五円位、古いのでも棄売すてうりにして十円以上の物であると後で他の人から聞いたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
誰が狼藉者であるかといふ事は、直ぐに分かつた。フアウヌスは誰が見ても怪むやうな、絶望の様子をしてゐたのである。翁はフアウヌスを飾箱から撮み出して、その日の内に棄売すてうりに売つてしまつた。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)