“すてうり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
捨売33.3%
棄売33.3%
捨賣22.2%
棄賣11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近比ちかごろは浪人の内職が本職になってね、文章を書いてめしうとは思わなかったよ、お互いに大臣になるか、警視総監になるか、捨売すてうりにしても、知事位にはなれると思ってたからね」
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
其毛それでもってこしらえて肩までおおわるところの帽子を一つくれたです。此帽これは新しければ二十五円位、古いのでも棄売すてうりにして十円以上の物であると後で他の人から聞いたです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
のみながらもうこゝまで連て來れば此方こつちのものだまづをんな捨賣すてうりにしても年一ぱい五六十兩が物はある路用ろようも十兩や十五兩はあるに相違なし其外そのほか衣類いるゐ大小迄だいせうまでうばひとらば何でも小百兩の仕事だひさぶりで甘い酒がのめる悦べ/\といふこゑ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で、其家そのいへすべて什具じふぐとは、棄賣すてうりはらはれて、イワン、デミトリチと其母親そのはゝおやとはつひぶつとなつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)