“捨売”の読み方と例文
旧字:捨賣
読み方割合
すてうり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仏寺、経巻、仏像の廃棄や捨売すてうり流行はやった時ですから、綾麿も気にはかけて居りましたが、こう言われるとさすがにギョッとしました。
近比ちかごろは浪人の内職が本職になってね、文章を書いてめしうとは思わなかったよ、お互いに大臣になるか、警視総監になるか、捨売すてうりにしても、知事位にはなれると思ってたからね」
雨夜続志 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「だって、近頃の相場なら、捨売すてうりにしたって、あの時叔父の拵らえてくれた金の倍にはなるんだもの。あんまり馬鹿馬鹿しいからね」と宗助が云い出すと、御米はさみしそうに笑って
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)