“捨台辞”の読み方と例文
読み方割合
すてぜりふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顔子狗は、捨台辞すてぜりふをのこして、一行の方を振りかえりもせず、すたすたと、水牛仏の前をすり抜けようとした——その瞬間のことであった。
鬼仏洞事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「そうそうその新聞のね、三枚目を読んでみな。お前達の薬があるよ。」これを捨台辞すてぜりふにして去らんとするを、綾子は押止おしとど
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
すると先生やるなら勝手にやり給え、君もも少しすると悟るだろう、要するに理想は空想だ、痴人の夢だ、なんて捨台辞すてぜりふを吐いて直ぐって了った。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)