“棄措”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すてお50.0%
すておか50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同業者のこれにかかりては、逆捩さかねぢひて血反吐ちへどはかされし者すくなからざるを、鰐淵はいよいよ憎しと思へど、彼に対しては銕桿かなてこも折れぬべきに持余しつるを、かなはぬまでも棄措すておくは口惜くちをしければ
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
直行もすべあらねば棄措すておきたりしに、やや二時間も居て見えずなりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
浅ましとは思へど、ひて去らしむべきにあらず、又門口かどぐちに居たりとて人を騒がすにもあらねば、とにもかくにも手を着けかねて棄措すておかるるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)