“そくざ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
即座89.7%
即坐10.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
誰が何と解釈したって異説の出ようはずがない。こんな明白なのは即座そくざに校長が処分してしまえばいいに。随分ずいぶん決断のない事だ。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それで、正坊まさぼうは、まさしくこのひとだとおもいましたから、そのおとこのすすめるままに、いってみようと、即座そくざ決心けっしんしました。
びんの中の世界 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうしてこれなら大丈夫だというところをどこかに握ったのでしょう、いつでも引っ越して来て差支さしつかえないという挨拶あいさつ即坐そくざに与えてくれました。未亡人は正しい人でした、また判然はっきりした人でした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
七歳の時紅梅こうばいを御覧じて「梅の花紅脂べにのいろにぞ似たる哉阿古あこが顔にもぬるべかりけり」十一の春(斉衡二年)父君より月下梅げつかのうめといふだいを玉ひたる時即坐そくざに「月カヽヤクハハル、 ...