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即座
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そくざ
ふりがな文庫
“
即座
(
そくざ
)” の例文
神事
(
じんじ
)
をはれば人々
離散
(
りさん
)
して普光寺に入り、
初
(
はじめ
)
棄置
(
すておき
)
たる
衣類
(
いるゐ
)
懐中
(
くわいちゆう
)
物を
視
(
み
)
るに
鼻帋
(
はながみ
)
一枚だに
失
(
うす
)
る事なし、
掠
(
かすむ
)
れば
即座
(
そくざ
)
に
神罰
(
しんばつ
)
あるゆゑなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
命令が出たので、隊員は反対するのを
即座
(
そくざ
)
にやめた。そして厳重警戒のもとに、戸口を開いて、かの疑問の月人を艇内にいれた。
三十年後の世界
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
誰が何と解釈したって異説の出ようはずがない。こんな明白なのは
即座
(
そくざ
)
に校長が処分してしまえばいいに。
随分
(
ずいぶん
)
決断のない事だ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それで、
正坊
(
まさぼう
)
は、まさしくこの
人
(
ひと
)
だと
思
(
おも
)
いましたから、その
男
(
おとこ
)
のすすめるままに、いってみようと、
即座
(
そくざ
)
に
決心
(
けっしん
)
しました。
びんの中の世界
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それをしたら、
即座
(
そくざ
)
に彼女の魅力の
膝下
(
しっか
)
に踏まえられて、せっかく、固持して来た覚悟を苦もなく
渫
(
さら
)
って行かれそうな予感が彼を警戒さしたのであろう。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
次郎は、田沼先生が、二月二十六日の事変後に組織された
内閣
(
ないかく
)
に入閣の
交渉
(
こうしょう
)
をうけたのを、
即座
(
そくざ
)
に
拒絶
(
きょぜつ
)
した、という新聞記事を見たのをふと思いおこした。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
普通の人についてもその真価は
即座
(
そくざ
)
に決することは出来ぬ。まずは七、八年はかかる。むかしの人のいったごとく人生は
棺
(
かん
)
を
覆
(
おお
)
うて始めて定まるものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
其
(
そ
)
の
縁臺
(
えんだい
)
がめい
込
(
こ
)
んで、
地
(
つち
)
が
三尺
(
さんじやく
)
ばかり
掘下
(
ほりさが
)
つたと
言
(
い
)
ふのである。
女房
(
にようばう
)
は
即座
(
そくざ
)
に
癒
(
い
)
えて、
軒
(
のき
)
の
花
(
はな
)
が
輝
(
かゞや
)
いた。
祭のこと
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
暫しが
間
(
あひだ
)
預
(
あづか
)
り呉よと言けるに爰の
主個
(
あるじ
)
も此話しは
朧氣
(
おぼろげ
)
ながら聞ゐたれば
斯
(
かく
)
即座
(
そくざ
)
に
落着
(
らくちやく
)
せしを喜び
少
(
すこし
)
も
異議
(
いぎ
)
はあらずして三
個
(
にん
)
を奧の座敷へ通しぬ扨忠兵衞は和吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
えらい商売を始めたものやと思っているうちに、酒屋への支払いなども
滞
(
とどこお
)
り勝ちになり、結局、やめるに
若
(
し
)
かずと、その旨柳吉に言うと、柳吉は
即座
(
そくざ
)
に同意した。
夫婦善哉
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
民部
(
みんぶ
)
は
即座
(
そくざ
)
に
矢立
(
やたて
)
をとりよせ、筆をとって、サラサラ八
行
(
ぎょう
)
の
詩
(
し
)
を書き、みずから
梅雪
(
ばいせつ
)
の手もとへ返した。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
園絵をこっそり帯屋小路の家へつれて来て、久しぶりに喬之助に会わせてやろうと、思い立つと、何でも
即座
(
そくざ
)
に実行しないと気の済まない喧嘩渡世人だ。よかろう。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
『
證據
(
しやうこ
)
やある』と
王樣
(
わうさま
)
が
申
(
まを
)
されました、『
怕
(
おそ
)
れることはない、
早
(
はや
)
く
云
(
い
)
へ、さもなければ
即座
(
そくざ
)
に
死刑
(
しけい
)
だ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「ここに美玉あり。
匱
(
ひつ
)
に
韞
(
おさ
)
めて
蔵
(
かく
)
さんか。
善賈
(
ぜんか
)
を求めて
沽
(
う
)
らんか。」と子貢が言った時、孔子は
即座
(
そくざ
)
に、「これを沽らん
哉
(
かな
)
。これを沽らん哉。我は
賈
(
あたい
)
を待つものなり。」
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
さてその返答をどうしたものかと、彼も
即座
(
そくざ
)
の思案に迷っていると、吉五郎は
諭
(
さと
)
すように云った。
半七捕物帳:69 白蝶怪
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『
私
(
わたくし
)
の
懐剣
(
かいけん
)
は
何卒
(
どうぞ
)
このまま
私
(
わたくし
)
と一
緒
(
しょ
)
に
棺
(
かん
)
の
中
(
なか
)
に
納
(
おさ
)
めて
戴
(
いただ
)
きとうございますが……。』すると
母
(
はは
)
は
即座
(
そくざ
)
に
私
(
わたくし
)
の
願
(
ねがい
)
を
容
(
い
)
れて、『その
通
(
とお
)
りにしてあげますから
安心
(
あんしん
)
するように……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
即座
(
そくざ
)
にちっぽけに見る事もできましたし、孫たちがよちよち歩きで庭に出て来るのを見るにつけ、そのおい先を考えると、ワン、ツー、スリー、拡大のガラスからのぞきさえすれば
真夏の夢
(新字新仮名)
/
アウグスト・ストリンドベリ
(著)
また落着いた
嗄
(
しゃが
)
れ声にかえり「
然
(
しか
)
し、実際女の選手ってだらしがねエな」と村川を
顧
(
かえり
)
みれば、村川も
即座
(
そくざ
)
に、「じッせえ、女流選手っていうのは、なっちゃいないね」と
合槌
(
あいづち
)
を打ちます。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
私の自尊心は、間違つた非難で
傷
(
きずつ
)
けられたので
即座
(
そくざ
)
に答へた。「今まででも、そんなことで泣きなんかしませんわ。私は馬車で出かけるのは嫌ひです、私は、私が可哀さうで泣いてるの。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
眞暗
(
まつくら
)
になつて、
恰
(
あだか
)
も
墜道
(
とんねる
)
のやうに
物淋
(
ものさび
)
しい
道
(
みち
)
を、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
が
即座
(
そくざ
)
に
點
(
てん
)
じた
球燈
(
きゆうとう
)
の
光
(
ひかり
)
に
照
(
てら
)
して、
右
(
みぎ
)
に
折
(
を
)
れ、
左
(
ひだり
)
に
轉
(
てん
)
じて、
凡
(
およ
)
そ百四五十ヤードも
進
(
すゝ
)
むと、
岩石
(
がんぜき
)
が
前
(
まへ
)
と
後
(
うしろ
)
に
裂
(
さ
)
け
離
(
はな
)
れて、
峽
(
けう
)
をなし
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
即座
(
そくざ
)
に、室の隅のほうで五万ミルという声がしたが、カムポスはふり向きもしない。それから、五万五千、六万と小刻みにいって七万ミルまでくると、そこで声がハタとなくなってしまった。
人外魔境:05 水棲人
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
娘の敵が判つたら、
即座
(
そくざ
)
にも斬つてかゝる
心算
(
つもり
)
でせう。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
神事
(
じんじ
)
をはれば人々
離散
(
りさん
)
して普光寺に入り、
初
(
はじめ
)
棄置
(
すておき
)
たる
衣類
(
いるゐ
)
懐中
(
くわいちゆう
)
物を
視
(
み
)
るに
鼻帋
(
はながみ
)
一枚だに
失
(
うす
)
る事なし、
掠
(
かすむ
)
れば
即座
(
そくざ
)
に
神罰
(
しんばつ
)
あるゆゑなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
夫婦が離れゝば離れる程、
自分
(
じぶん
)
と三千代はそれ丈接近しなければならないからである。代助は
即座
(
そくざ
)
の
衝動
(
しやうどう
)
の
如
(
ごと
)
くに云つた。——
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
従ってピストルの引金を動かないように
圧
(
おさ
)
えていた力がぬけ、
即座
(
そくざ
)
にズドンとピストルが発射され、その人間を
斃
(
たお
)
す……という中々面白い方法だ。
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
こんな
話
(
はなし
)
をしているところへ、あちらから、
自動車
(
じどうしゃ
)
のブウ、ブウーという、
警笛
(
けいてき
)
の
音
(
おと
)
がしました。ものぐさな
主人
(
しゅじん
)
は、
即座
(
そくざ
)
にいいことが
思
(
おも
)
いついたのです。
ねずみの冒険
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
さあ、
身代
(
みがは
)
りは
出来
(
でき
)
たぞ!
一目
(
ひとめ
)
彼
(
あ
)
の
女
(
をんな
)
を
見
(
み
)
され、
即座
(
そくざ
)
に
法衣
(
ころも
)
を
着
(
き
)
た
巌
(
いは
)
と
成
(
な
)
つて、
一寸
(
いつすん
)
も
動
(
うご
)
けまい、と
暗
(
やみ
)
の
夜道
(
よみち
)
を
馴
(
な
)
れた
道
(
みち
)
ぢや、すた/\と
小家
(
こや
)
へ
帰
(
かへ
)
つてのけた……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
即座
(
そくざ
)
に
成敗
(
せいばい
)
されるに決まっている。いっそ師匠を亡きものにして、お常と末長く添い通そうと考えた。また一方の喜平次は、武芸にかけては此の道場でおれに及ぶ者はない。
半七捕物帳:48 ズウフラ怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
職人である。おやじの幸兵衛を
口説
(
くど
)
き落して誰か然るべき人を立て、正式に申し込んでいけば、
即座
(
そくざ
)
に
落城
(
らくじょう
)
するのはわかり切っている——と思うのだが、おいらも下町ッ児だ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
揮
(
ふる
)
つて庄兵衞を
討
(
うち
)
即座
(
そくざ
)
に
自害
(
じがい
)
し
果
(
はて
)
んと爲しは上のお
手數
(
てかず
)
を
省
(
はぶ
)
くの
御奉公
(
ごほうこう
)
天晴
(
あつぱれ
)
なる
擧動
(
ふるまひ
)
なり父武左衞門は
自儘
(
じまゝ
)
に
死
(
し
)
なんとする娘を止め
夫
(
それ
)
を引連
事柄
(
ことがら
)
を
委細
(
ゐさい
)
に
述
(
のべ
)
て
自首
(
じしゆ
)
する段
法度
(
はつと
)
を重じ上を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ベシーは、
朝食堂
(
ブレーク・フアスト・ルーム
)
へ行くように、彼を招いて、案内して出た。彼がリード夫人との會見に於て、私を學校へやるように説きつけ、
即座
(
そくざ
)
にその推薦が採用されたのが、後の出來事によつて推測された。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
過
(
すぎ
)
し
年
(
とし
)
北国より人ありて
拳
(
こぶし
)
の大さの
夜光
(
やくわう
)
の玉あり、よく一
室
(
しつ
)
を
照
(
てら
)
す、よき
価
(
あたひ
)
あらば
売
(
うら
)
んといひしかば、
即座
(
そくざ
)
に其人に
托
(
たく
)
して
曰
(
いはく
)
、其玉
求
(
もとめ
)
たし
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼
(
かれ
)
は
即座
(
そくざ
)
に
云
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
き
言葉
(
ことば
)
を
見出
(
みいだ
)
し
得
(
え
)
なかつたので、いたづらに、
見慣
(
みな
)
れたものゝ
上
(
うへ
)
に、
更
(
さら
)
に
新
(
あた
)
らしくもない
眼
(
め
)
を
据
(
す
)
ゑてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
かけるとその神経細胞の中に大きな電流が流れて、神経が焼け切れてしまう。そうなれば、人間は
即座
(
そくざ
)
に死ぬさ
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
即座
(
そくざ
)
に何でも実行しないと気の済まない喧嘩屋夫婦である。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「地獄へ行きます。」私は
即座
(
そくざ
)
に正式の答へをした。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
差上しに二條家
御感
(
ぎよかん
)
の餘り其
儘
(
まゝ
)
奏聞
(
そうもん
)
なし給へば
賤敷
(
いやしき
)
女にも
斯
(
かゝ
)
る
風流
(
ふうりう
)
有けるよと
即座
(
そくざ
)
に御
歌
(
うた
)
所へ
遣
(
つか
)
はされ
歌仙
(
かせん
)
へ
加
(
くは
)
へさせられ又
北面
(
ほくめん
)
北小路
(
きたこうぢ
)
從五位下
東大寺
(
とうだいじ
)
の
長吏
(
ちやうり
)
若狹守藤原保忠
(
わかさのかみふぢはらやすたゞ
)
勅使
(
ちよくし
)
として祇園へ
至
(
いた
)
り 勅使なりと聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すると、
正
(
しょう
)
ちゃんは、
即座
(
そくざ
)
に
僕がかわいがるから
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
過
(
すぎ
)
し
年
(
とし
)
北国より人ありて
拳
(
こぶし
)
の大さの
夜光
(
やくわう
)
の玉あり、よく一
室
(
しつ
)
を
照
(
てら
)
す、よき
価
(
あたひ
)
あらば
売
(
うら
)
んといひしかば、
即座
(
そくざ
)
に其人に
托
(
たく
)
して
曰
(
いはく
)
、其玉
求
(
もとめ
)
たし
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
山嵐が
憤然
(
ふんぜん
)
とやって来て、いよいよ時機が来た、おれは例の計画を断行するつもりだと云うから、そうかそれじゃおれもやろうと、
即座
(
そくざ
)
に一味徒党に加盟した。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
と、私は
即座
(
そくざ
)
に答えた。単に、楽を求めたわけではない。私は、見習技師としてでも何としてでも、この工場にとどまりたかったのであった。それには、一つの望みがあった。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
研究所にやって来た五人の少年は、
恐
(
おそ
)
るべき敵のスパイであった。全力をあげて、彼等の
行方
(
ゆくえ
)
をさがしだせ。万一ていこうしたならば、
即座
(
そくざ
)
になぐり殺してさしつかえない——
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
知ってりゃ
即座
(
そくざ
)
にやめるにちがいない。だから君たちは海底都市を襲撃する前に、先ず事情を海底都市へ申し入れるべきだ。及ばずながら僕はその使者の一人となってもいいと思う
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
余は、胸をはって、
即座
(
そくざ
)
に断った。
沈没男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“即座”の意味
《名詞》
その場。
その場ですぐ行うこと。
(出典:Wiktionary)
即
常用漢字
中学
部首:⼙
7画
座
常用漢字
小6
部首:⼴
10画
“即座”で始まる語句
即座師