“夜光”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やくわう62.5%
やこう37.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すぎとし北国より人ありてこぶしの大さの夜光やくわうの玉あり、よく一しつてらす、よきあたひあらばうらんといひしかば、即座そくざに其人にたくしていはく、其玉もとめたし
「ね、親分。勘七を殺したり、夜光やくわうたまを二つまで盜んだ曲者は誰でせう」
背よりも高い南天の株から、ポロポロと夜光やこうの露がこぼれたかと思うと、弥助の体はがまのように、戸袋のすそから床下へ這った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
がまひたいには夜光やこう明珠めいしゅがあると云うが、吾輩の尻尾には神祇釈教しんぎしゃっきょう恋無常こいむじょうは無論の事、満天下の人間を馬鹿にする一家相伝いっかそうでんの妙薬が詰め込んである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)