夜光やこう)” の例文
背よりも高い南天の株から、ポロポロと夜光やこうの露がこぼれたかと思うと、弥助の体はがまのように、戸袋のすそから床下へ這った。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
がまひたいには夜光やこう明珠めいしゅがあると云うが、吾輩の尻尾には神祇釈教しんぎしゃっきょう恋無常こいむじょうは無論の事、満天下の人間を馬鹿にする一家相伝いっかそうでんの妙薬が詰め込んである。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
夜光やこう朝光ちょうこう
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)