“匱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はこ42.9%
とぼ28.6%
ひつ14.3%
ヒツ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには同じ大理石の上に、かの聖なる匱(はこ)を曳きゐたる事と牛と刻(きざ)まれき(人この事によりて委(ゆだ)ねられざる職務(つとめ)を恐る)
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
信順は平素命じて酒を絶たしめ、用帑(ようど)匱(とぼ)しきに至るごとに、これに酒を飲ましめ、命を当局に伝えさせた。戸沢は当局の一諾を得ないでは帰らなかったそうである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ここに美玉あり。匱(ひつ)に韞(おさ)めて蔵(かく)さんか。善賈(ぜんか)を求めて沽(う)らんか。」と子貢が言った時、孔子は即座(そくざ)に、「これを沽らん哉(かな)。これを沽らん哉。我は賈(あたい)を待つものなり。」
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
「古人子貢(しこう)の言葉にもある——ココニ美玉アリ、匱(ヒツ)ニオサメテ蔵(カク)セリ、善価(ヨキアタイ)ヲ求メテ沽(ウ)ラン哉(カナ)——と」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)