“奏聞”の読み方と例文
読み方割合
そうもん100.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒廃のままに放置された斑鳩宮あとは、聖武しょうむ天皇の天平てんぴょう十一年、行信ぎょうしん法師の奏聞そうもんによって漸く復活した。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
なおまた。そこもとはいうまでもなく、黄文炳こうぶんぺいなる者の功も、奏聞そうもんに入ってあれば、他日かならず、恩賞ならびに、はえ叙任じょにんもあらむ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
竇は読みおわって顔の色が土のようになった。その時宮女がはしって来て奏聞そうもんした。
蓮花公主 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
堀河の典侍は帝の寵妃ちょうひであるから、この人の奏聞そうもんには帝も御耳を傾けられた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
実朝の御台は奏聞そうもんを経て、坊門大納言信清卿ぼうもんだいなごんのぶきよきょう息女そくじょを迎えることになったので、鎌倉では容儀ようぎ花麗かれい壮士そうしを選んでそれを迎いに往かした。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その結果翌十四日、いよいよ大政奉還の旨を朝廷へ対して奏聞そうもんした。
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
帝はその奏聞そうもんを得て大いに笑った。
これよりさき、帝の同勢も、「れぷろぼす」の姿にきもをけして、先手は既にやり薙刀なぎなたさやをも払はうずけしきであつたが、この殊勝なことばを聞いて、異心もあるまじいものと思ひつらう、とりあへず行列をそこに止めて、供頭ともがしらの口からその趣をしかじかと帝へ奏聞そうもんした。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彼らは狂喜した。すぐ奏聞そうもんにと、一種の獄臭ごくしゅうがこめている薄暗い奥へこけまろんで行った。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
万機朝廷より仰せいだされるについては、各国との交際も直ちに朝廷においてお取り扱いになるは元よりの御事である、今や御親政の初めにあたり、非常多難の時に際会し、深く恐懼きょうくと思慮とを加え、天下の公論をもつて奏聞そうもんに及び
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)