“そうもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ソウモン
語句割合
奏聞54.5%
桑門13.6%
相聞11.4%
惣門9.1%
奏文2.3%
湊門2.3%
瘡門2.3%
総門2.3%
草門2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞしあらためあしき御政事おんせいじ當時は何時にても此皷このつゞみうち奏聞そうもんするにていたとへば御食事おんしよくじの時にてもつゞみおとを聞給ひたちまち出させ給ひ萬民ばんみんうつたへ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
身は桑門そうもんとなるまでも生身なまみの大黒天と崇め奉らんと企つる内、唐穴からっけつになって下山しとうとう走り大黒を拝まなんだ。
まだ月も出ず暗いので、能登の海に釣している海人あま漁火いさりびの光を頼りにして歩いて行く、月の出を待ちながら、というので、やはり相聞そうもんの気持の歌であろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
着し座す其形勢ありさまいと嚴重げんぢうにして先本堂には紫縮緬むらさきちりめんしろく十六のきく染出そめいだせしまくを張り渡し表門には木綿地もめんぢに白とこんとの三すぢを染出したる幕をはり惣門そうもんの内には箱番所はこばんしよ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
起って、御門脇に整列し、古式のとおり奏文そうもんの伝奏を仰いで、しずかにまた、引っ返して来た。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たにによるの天険をえらび、その道路湊門そうもんを築造するも、ただ攻守の便宜より判断を下し、その関門を設けその津留つどめをなし、その行政の区域を定め、その人民を統制するがごとき
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
そのこん創口きずぐちに比して男子に説く趣向を妙案らしく喋々ちょうちょうし居るが、その実東洋人にはすこぶる陳腐で、仏教の律蔵には産門を多くは瘡門そうもん(すなわち創口)と書きあり
二三ちやうまゐつて総門そうもん這入はいそれから爪先上つまさきあがりにあがつてまゐりますると、少しひろところがございまして、其処そこ新築しんちくになりました、十四五けんもある建家たていへがございました。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
と、おごそかに、草門そうもんを開いて、病人を救いに出たが、その時もう、彼の門前には、五百人の者が、弟子にしてくれといって、蝟集いしゅうしてぬかずいていたということである。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)