“掠(かすめ)” の例文
連て殺されたなどと然樣(さやう)に自由に成(なる)と思ふか公儀(こうぎ)を僞(いつは)り掠(かすめ)んとする横道(わうだう)者めコリヤ安五郎今(いま)一應白妙が事故を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ひどい奴(やつ)だな、指弾(しっぺい)の後に拳骨(げんこつ)か。軍隊は俺(おれ)たちの方に大きな足を差し出したな。こんどは防寨も本当に動くぞ。小銃は掠(かすめ)るばかりだが、大砲はぶっつかる。」
さゝれて理左衞門はグツト言て暫く無言(むごん)なりしが否(いや)然樣(さやう)の儀は御座なくとぐづ/\答ければ大岡殿假令(たとへ)其方陳(ちん)ずるとも不吟味の罪は遁(のが)れぬぞ此上にも申掠(かすめ)んとなさば餘儀なく拷問(がうもん)にも掛ねばならず然すれば武士の恥辱(ちじよく)は申に及ばず主人へ猶恥(はぢ)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呼出され其方先達て差出せし金子(きんす)日野家にては一向知らざる由全く其方の不覺(ふかく)にして安田佐々木の兩人に欺(あざむ)かれ掠(かすめ)取るゝ條(でう)家老も勤むる身に似合(にあは)しからず立歸り猶(なほ)屹度(きつと)愼(つゝし)み罷り在べしと以の外に叱(しか)られしかば勘解由は駭(おどろ)き答べき言葉なく寥々(すご/\)と屋敷へ歸り此段主人へ申しければ丹後守殿大きに驚かれ扨々(さて/\)金子(きんす)は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)