“指弾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しだん61.5%
シダン15.4%
しっぺい7.7%
つまはじ7.7%
つまはぢき7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
砂馬のあの悪遊びだって、旧道徳の眼からすれば、破廉恥はれんち極まるものかもしれないが、あれを俺は、旧道徳にくみして、指弾しだんすることはできないのだ。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
下総御厨シモフサミクリヤ下司ゲス、平将門。兇乱ヲナシ、謀叛ムホンノ状、明カナリ。使ヲ派シテ、コレヲ捕ヘ、ヨロシク朝ノ法廷ニ於テ、指弾シダン問責モンセキアルベキ也。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死を相手に恐ろしい隠れんぼをやってるかのようで、相手の幽鬼の顔が近づくごとに指弾しっぺいを食わしていた。
さては世間の妾をること、かくまでに誤れるにや、それとも心付かずしてあくまでも男子をしのがんとする驕慢きょうまん疎野そやの女よと指弾つまはじきせらるることの面目なさよ。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
こんな家業をんでは生活が出来んのではなし、阿父さん阿母さん二人なら、一生安楽に過せるほどの資産は既に有るのでせう、それに何を苦んで人には怨まれ、世間からは指弾つまはぢきをされて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)