“弾指”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
だんし66.7%
たんし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
支考に続いて惟然坊ゐねんばうが、墨染の法衣ころもの裾をもそりと畳へひきながら、小さく這ひ出した時分には、芭蕉の断末魔も既にもう、弾指だんしの間に迫つたのであらう。
枯野抄 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
天人の悲嘆 尊者は弾指だんし三たびに及んでもはや我を死刑に処せよという合図を致しましたが
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
一乗に帰依し三昧に入得につとくするの正きにり御坐しませ、宿福広大にして前業ぜんごふ殊勝に渡らせたまふ御身なれば、一念〻頭の転じたまふを限に弾指たんし転眴てんけんの間も無く
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)