“前業”の読み方と例文
読み方割合
ぜんごふ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これらは八三顔子がんしが一ぺうあぢはひをもしらず。かくつるを、八四仏家ぶつかには前業ぜんごふをもて説きしめし、八五儒門には天命と教ふ。
一乗に帰依し三昧に入得につとくするの正きにり御坐しませ、宿福広大にして前業ぜんごふ殊勝に渡らせたまふ御身なれば、一念〻頭の転じたまふを限に弾指たんし転眴てんけんの間も無く
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
一二八ときを得たらん人の、倹約を守りつひえをはぶきてよくつとめんには、おのづから家富み人服すべし。我は仏家の前業ぜんごふもしらず、儒門の天命にもかかはらず、一二九異なるさかひにあそぶなりといふ。