“希直”の読み方と例文
読み方割合
きちょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尋常一様詩詞ししの人の、綺麗きれい自ら喜び、藻絵そうかい自らてらい、しこうして其の本旨正道を逸し邪路にはしるを忘るゝが如きは、希直きちょくの断じて取らざるところなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
雑誡ざっかい三十八章、学箴がくしん九首、家人箴かじんしん十五首、宗儀そうぎ九首等を読めば、希直きちょくの学をすや空言を排し、実践を尊み、体験心証して、而して聖賢の域にいたらんとするを看取すべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
潜渓が方生の天台にかえるを送るの詩の序に記して曰く、晩に天台の方生希直きちょくを得たり、其の人となりや凝重ぎょうちょうにして物にうつらず、穎鋭えいえいにして以てこれを理にしょくす、ままはっして文を
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)