こうづる)” の例文
たとへばこうづるの雛、飛ぶをねがひて翼をあぐれど、巣を離るゝの勇なくして再びこれを收むるごとく 一〇—一二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
人を可哀かわいいとも思わなければ、憎いとも思わないでいるのね。ねずみの穴の前に張番はりばんをしているこうづるのように動かずにいるのね。お前さんには自分の獲ものを引きずり出すことも出来ない。
雛鶏ひよっこはね、役目重大な駅長のような帽子。ひっきりなしに肩をそびやかしているこうづる(しまいに、そのしぐさはなんの意味もないことがわかる)。みすぼらしいモーニングを着た、寒がりのアフリカづる
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)