“きれつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
亀裂92.1%
龜裂7.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尊氏と直義との和解を、ひろく世間に知らせる意味と、大きな亀裂きれつを表面化した武士どもの心をけ合せようという目的もこれにはあった。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まず、目についたのは、恐ろしいアスファルト路面の亀裂きれつだ。落ちこめば、まず腰のあたりまではまってしまうであろう。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かれ三足目みあしめきしつた。きしはたけで、洪水こうずゐもたらしたはひてるえごみが一ぱいかわいておほきな龜裂きれつしやうじてる。周圍しうゐ蜀黍もろこしられたまゝすことほくはぼんやりとしてれもきりなか悄然ぽつさりつてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それは校庭こうてい南北なんぼく二條にじよう龜裂きれつして、其處そこから水柱みづばしら二三間にさんげんたかさに噴出ふんしゆつはじめたのであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)