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龜裂
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きれつ
あとで
龜裂の
長さを
計つてみたら、
延長二十二間程あつたから、
此程噴出の
景況は
壯觀であつたに
相違ない。
彼は
三足目に
岸に
立つた。
岸は
畑で、
洪水が
齎した
灰に
似てる
泥が一
杯に
乾いて
大きな
龜裂を
生じて
居る。
周圍の
蜀黍が
穗を
伐られた
儘、
少し
遠くはぼんやりとして
此れも
霧の
中に
悄然と
立つて
居る。
それは
校庭が
南北に
二條に
龜裂して、
其處から
水柱を
二三間の
高さに
噴出し
始めたのであつた。
これを
年代の
順に
記してみると、
第一は
西暦千六百九十二年六月七日西インド
諸島の
中、ジャマイカ
島に
起つた
地震であつて、このとき
首府ロアイヤル
港に
於ては
大地に
數百條の
龜裂が
出來