“琺瑯引”の読み方と例文
読み方割合
ほうろうび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
子供達は、喜び、うめき声を出したりしながら、互いに手をかきむしり合って、携えて来た琺瑯引ほうろうびきの洗面器へ残飯をかきこんだ。
渦巻ける烏の群 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
氷河へ行けば大きな亀裂クレヴァスがある。吹雪は吹く。まるで琺瑯引ほうろうびきの便所の壁のように、つるつるした氷の崖なんかがあって、女の子なぞには手も足も出るもんじゃないよ。
普通の琺瑯引ほうろうびきの鉢形はちがたの洗面盤に湯を半分くらい入れる。
日常身辺の物理的諸問題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)