亀裂クレヴァス)” の例文
旧字:龜裂
氷河へ行けば大きな亀裂クレヴァスがある。吹雪は吹く。まるで琺瑯引ほうろうびきの便所の壁のように、つるつるした氷の崖なんかがあって、女の子なぞには手も足も出るもんじゃないよ。
この亀裂クレヴァスに落ちたが最後、二度とこの世の光りは見られない。ガイヤアルは亀裂クレヴァスの上にかかった薄い氷の橋を、ほじくり返しかき廻し、雪か氷か確かめては渡ってゆく。